2018年5月6日日曜日

K.Country H.C-500 ブリッジの切り出し



以前アップしていたブロックから、いつの間にか切り出しました。

鉛筆でケガキをしたラインまで、のこぎり、やすりで成形。木材の粉の処理は気を使います。可能な限り飛び散らないように、のこぎり、やすりのストローク一回一回を丁寧に行いつつ、たまった粉は布でふき取りゴミ箱に送り込みます。

新ブリッジ、外した跡、OLDブリッジの順。ぴったりの大きさに合わせることができました。

2018年5月1日火曜日

K.Country H.C-500 ブリッジ下ボディ割れの補修

ブリッジをはがしてボディを確認したところ、ブリッジに引っ張られたのか、割れを発見。このまま接着をしても強度が確保できないために補修をします。
ビニール袋の上に少量のタイトボンドを出し、ナイフ先端に載せます。

それを割れに差し込み、しっかり塗り込みます。

クランプで固定し、はみ出た接着剤はふき取っておきます。
クランプを外したのち、サンドペーパーで表面を整えます。
これで大丈夫。とはいえ、エンドピン穴に不自然な切れ込みがあるのが気になります。この不自然な切れ込みには何らかの処置が必要です。

2018年4月29日日曜日

K.Country H.C-500 ペグビス穴処理


適切な切断工具は何であるのかは検討の余地ありです。今回は斜ニッパーで粗切断。

ここまで来たらノミが有効。和工具の切れ味は優秀ですが、やはりメンテナンスが重要。この後手持ちの鑿類を研ぎなおしました。

K.Country H.C-500 ブリッジの製作

ブリッジの制作を行います。外形は、今あるブリッジの形状が健全であるため、トレースして使うことにします。

写真の写り具合から非常に薄い鉛筆の跡ですが、作業をするには十分な濃さです。
ただ、鉛筆はもう少し柔らかいものが好みです。

2018年4月28日土曜日

K.Country H.C-500 ブリッジ取り外し手法の提案

サドル高確保のために削られていたブリッジ。最初に確認をした際には気にならなかったがスクレーパーを差し込んでみると…

これほど入り込む状態。こんな状態だとブリッジも新造する必要があります。今回は一般的に行われている方法とは別の手法を考案しました。

まずはブリッジ周りをプチプチで保護します。
そして、使用するのは熱湯の入ったビニール袋。この方法であれば熱源が100度を超えることがなく、焼損がありません。また、表面追従性がよいため加熱したい部分に密着させることができます。ブリッジ取り外しで大切な温度と時間についてもメリットがあります。温度は季節によって外気温が異なるため若干の差がありますが、基本的には約100度からのだら下がりです。そのため管理するのは時間のみでよくなります。

ブリッジを取り外した結果、ちょうどスクレーパーを差し込んだあたりが変色しています。はがれ始めてしばらくの時間がたっていたようです。また、ブリッジ側に格子状の模様が見られます。ブリッジ接着時にボディ側の塗装をノミではがした際に木材側に残った切れ込みの形状であることが想像されます。

2018年4月26日木曜日

K.Country H.C-500 ペグのビス穴処理、タイトボンドの性質

タイトボンドでペグのビス穴を処理します。よく見るタイトボンドとつまようじのセットです。よく見るセットですが、これらは非常に合理的な組み合わせなのです。
まずはビニール袋の上にタイトボンドを出し、つまようじの先端につけます。酢酸ビニル系の接着剤より粘度が低いので滴ることのないように配慮が必要です。

そしてペグのビス穴に差し込みます。この時、つまようじの太さがジャストフィットなのです。
6本全て作業を終えました。
つまようじの材質は白樺です。正式にはシラカンバという名前があるそうです。
乾燥時には狂いは比較的少なく標準的な強度をもっています。寸法、性質ともに非常にバランスの良い材料が安価に手に入るという状況です。また、形状も完全な円柱ではなく、よく見ると面取りがなされています。接着剤を逃がすにも都合よいものになります。




そして、タイトボンドの性質です。タイトボンドはまだまだ地方のホームセンターでは手に入りませんが、通販やクラフト専門店などで入手することができます。乾燥した状態は弾性があり、指で丸めることもできます。酢酸ビニル系より硬化時の痩せが少ないことも特徴です。

2018年4月25日水曜日

K.Country H.C-500 ペグの分解・クリーニング2

残っている3つのペグの洗浄を行います。



洗浄液につけてもすぐには古いグリスが落ちません。時間を置くことで安静に保管していても古いグリスが白く変色し剥がれ落ちてきます。機械を扱うことがありますが、多くの機械で適切に潤滑を行うことでよいフィーリングを得ることができます。たかがグリス、されどグリスです。